トキメいて生きる!

僕にはやりたいことがいっぱいある。いつもトキメいていたい。トキメクという言葉はワクワクして未来を待つ心だ。だから、僕は魚の仕掛けを川にほり込んでもすぐには上げない。いっぱいさかなが入っているところを想像して何日も過ごすんだ。正月、友人の応援でテントの強化が出来た。すると、隣に薪でたく露天風呂でも作りたくなった。そのため水、風呂桶、風呂釜、それを入れる熱に強い小屋と山積する難題が生まれ、夢は膨らんだ。お金で完成品を設置すれば、夢は叶う。しかし、それで終わりだ。幸い、私たちにそんな余裕はない。しかし、材料を買う僅かな資金は与えられている。こんなことを言ってはいるが、設計図は心の中にさえ見えていない。それでも、着々と材料を集め、第一ファームはまるで建設現場の様相を呈し始めている。シメシメこれが私にひらめきを与えてくれるはずだ。時間をやりくりして、ボチボチやり始めたら、設計図が見えてくる筈や。僕がつくるものは全部、設計図と狂いがない。何故か、その秘密を教えよう。それは出来上がってから設計図を描くからだ。
設計図なしに何でも無鉄砲に創りはじめる。なんの知識もなくやり始め、壁にぶち当たってばかり、途方にくれながらすすめている間に考えがコロコロ変化して、結局、何か中途半端で他所にない奇妙なものが完成する。例えば焼き豚を創る。そこでやめておけば焼き豚だが、それをスモークして焼き豚でもなしベーコンでもなしと言った食材が出来上がるようなものだ。それが楽しいって、私が思っているだけだ。非効率だからよそには通用しないし、褒められたものでもない。震災時に作った檜ふう風呂桶は一級建築士の友人が『水が漏るよ』と忠告してくれた。しかし実際はブルーシートをサンドイッチしていたので水は漏らなかった。お金にならない、こんなメチャクチャなやり方がプロの頭にはなかったようだ。私はドヤ顔で言ってやった。『お前が一級建築士なら俺は特急建築士だ』 
  


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